ガープの世界

ガープの世界〈下〉 (新潮文庫)

ガープの世界〈下〉 (新潮文庫)

読了。
ここ数年物語小説から遠ざかっていたのだが、4月から生活が変わったこともあり、また読むようになった。そこでジョン・アーヴィング。登場人物たちは皆超人的であるのに、彼らが棲む世界自体は平凡、というなんとも落ち着かない世界観。以前読んだ「ホテル・ニューハンプシャー」に似てるなぁ。しかし、作家の我が滲み出ている力作。主人公の生誕から死後までを読ませる物語の王道。
頑強、自信ありげに微笑む著者アーヴィングの写真(上巻)が印象的。